ひらひらとしずけさを
なでてゆくように
おちばがまって
しずむまばたきを
みかづきがそらへ
のぼりつたえた

ふみきりぞいの
けいこうとうが
でかけたみちを
かえりみちへとかえて
おれんじのかげを
みおくった

ひとすじきらり
ほしがほほえんで
ゆりかごにゆられた
きょうのえがおをつつんだ
ちいさなみずたまもようが
よるをかざって
ひかりがさすまで
およぎつづけた

かあてんをすりぬけて
べらんだのかぜが
あかりをはこぶ
きっときょうもまた
さかみちをいそぐ
こえがするんだろう

びるのをくじよう
いきをすいこむ
こんくりいとに
はねかえしたことばは
あおいかなたへと
とんでいった

とおりのひかり
つらなってのびて
ゆうぐれにうつった
まちのねいろをてらした
そよいだなみきのてのひら
めをとじるまで
ことりたちとらら
うたいつづけた

しんごうのらいとがちらついて
すくりいんはうつしだした
そこにみえているものと
そこでみつけられるものを
すぎてかわってなくなって
きえてわすれていろあせて
それでもぼくらはあしたを
しんじてねがってうみだしてゆく

すきまをといきがかすめてく
よるにふかれながら
みなもわもんをそえて
ひろげてった
ゆらいだみかづきは
まるくはだいろに
あたりをつつんでく
なみきのてのひら
とびたったおちばがひらりひらり

はまべにすわる
あのときみたきこえてきた
そのいろがこえが
うしろすがたがみえるだろう
せのびしてにぎったゆびさき
よじのぼったかたごしにみえた
さざなみのしぶきかがやき
ちえいせんをのぼる
すべてのはじまりが
そこにみえるだろう

そらがわらった
ひかりをはなった
みあげてみればほら
きょうをいわう
そらがある
とけいだいをかぜがのぼり
きてきがなって
しろいすじをなぞるように
くるまがすぎる

かさねたひはぼくらの
おもいをすがたにてらして
きょうのともしびは
あすのすがをになる
やきたてのとうすとのかおり
まちはうごきだした
やねのうえでらら
うたごえがまう

Composição: Fuwari-p